油化の仕組み
- プラスチックを油に戻す方法は、プラスチックが開発された時から周知のことでした。
原理は極めて簡単で、加熱することによって[固体]⇒[液体]⇒[気体]へと変化させ、最終的には気体を冷却して油に戻します。 その過程で炭素と水素が鎖のように何万個もつながっているのを分断し、 最終的に6~15個程度の つながりにします(ガソリン分~A重油分)。 これ以上小さくすると通常の気温では液体に戻らなくなります(メタン・ エタン・プロパン)。 この一連の作業をする機械が油化装置です。
油化装置の特徴
小型 |
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安価 |
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地産地消 |
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構造 |
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生成油 |
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油化可能なプラスチックについて
油化可能なプラスチック
- ブレストの油化装置で油化できるプラスチックは、 上記3種類(PP・PE・PS)のみとなります。
※上記3種類のプラは混在していても構いません。
プラスチック分別時のポイント
プラマークの例 | 油化の可否 | 説明 |
---|---|---|
可能 | このプラスチック製容器包装の材質はPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PS(ポリスチレン)で出来ているという表示。 | |
可能 | 油化できるプラスチック同士の複合素材。主たる材質には下線を付しています。 | |
キャップのみ可能 | この容器包装の材質は、キャップがPPでボトルがPET(ポリエチレンテフタレート)という表示で、役割と材質を一括表示しています。ボトルの油化はできません。 | |
不可 | この容器包装は、主たる材質がPPでPET or PA(ナイロン)との複合素材という表示です。油化はできません。 |
- 複合素材で【PP,M】や【PP,P】の表示の時は油化可能な場合もあります ※〔M:金属〕、〔P:紙〕を表します。
油化できないプラの例
- 他にも… ABS(ABS樹脂)、PC(ポリカーボネート)、EVOH(エチレン-ビニルアルコール)、PVAC(ポリ酢酸ビニル)、PVDC(ポリ酢酸ビニリデン)、 EVAC(EVA樹脂)、これらのプラは油化できません。
実験データ
実験装置 : 卓上油化装置Be-j
- 車両用バンパー
- 成分 : PP / 重量 :1000g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:674g(890ml)
油化率:67.4%
残 渣:250g
- 乳酸菌飲料容器
- 成分 : PP or PE / 重量 : 400g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:337g(422ml)
油化率:84.4%
残 渣:40g
- DVDケース
- 成分 : PP or PE / 重量 : 1000g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:808g(1010ml)
油化率:80.8%
残 渣:107g
- 人工芝
- 成分 : PP or PE / 重量 : g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:380g(475ml)
油化率:44%
- ガチャポン容器
- 成分 : PP (やわらかい容器) ,PS(固い容器) / 重量 : 600g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:560g(700ml)
油化率:93%
残 渣:40g
- 学校給食プラスチック(ストロー・パンの袋)
- 成分 : PP(ストロー) , PP or PE(袋) / 重量 : 500g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:412g(515ml)
油化率:82.4%
残 渣:88g
- 家庭ごみ (食品の袋・日用品の包装袋etc)
- 成分 : PP & PE / 重量 : 1000g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:820g(1080ml)
油化率:82.0%
残 渣:64g
- PPバンド
- 成分 : PP / 重量 : 682g
原料
生成油
- 実験結果
- 生成油:622g(840ml)
油化率:91.2%
残 渣:60g
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